あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.9 個人的に今一番好きな作家編

こんにちは。

フィルムカメラ、というよりフィルムを愛している新田です。

 

さて、久しぶりのこちらのシリーズです。

今回紹介したいのはこちら。

Lukas Wierzbowski 

です。

ウーカシュ・ウィズボウスキー と読みます、多分、、笑

 

ポーランド人で独学で写真を学んだという彼。僕と同い年(くらい)です。

では写真をご覧ください。

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僕は最初彼の写真を見たのは、イギリスのファッション誌「Lula」でした。

 

フェミニンな感じの写真が多いLulaの中にあって、かなり目を引きました。

 

サッセンぽいシュールなポーズに、(おそらく)35mmのネガで撮っていて、暗い部分の緑被りがなんとも好き。

 

日中シンクロなどもして、いい感じの違和感を観る側に与えてくれます。

 

あとは色使い。こちらもサッセンの影響を見て取れます。

 

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しかしサッセンは今や広告の分野で大活躍。

 

いずれはイネスのようになるのでしょう。。

 

しかしウィズボウスキーは完全に作家タイプな感じです。写真集が楽しみな写真家。

 

基本的に友達とかを撮っているみたいなので、ティルマンスぽさも感じる写真も多いです。

 

しかしながらサッセンもティルマンスも、人が写っている写真はその被写体の表情やポージングが記憶として残りますが、

 

ウィズボウスキーは人の印象があまり残りません。

 

なんというか、、写真の中にはびこる低めのテンションとか、ポーランドという僕にとって全く身近でない国を、少しだけ近づけてくれるような、

 

古本屋で見つけた、知らない国の絵本のような、写真を取り囲む全体像が心に残ります。

 

日本の「わびさび」にも通じそうな、彼の写真。

 

カルチャー誌のインタビューで、「荒木経惟が好き」と語っていたので、なんとなく通ずるところがある気がします。

 

今日は夜から写真の大先生のワークショップ第3回目です。初のスタジオ演習。気合い入ります。

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one love.

 

 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.8 全ては等価値、ニューカラー編

こんにちは。久しぶりのこちらのシリーズです。

 

ちなみに、僕が大好きなヨーガンテラーの記事を少し前に書いたのですが、

 

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ヨーガン・テラーと検索すると、

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1ページに僕のblogがでてきます笑

 

死ぬほど好きなフォトグラファーに一歩近付けた、、、ような。

 

さて今回は、

 

ステファン・ショア

 

です。

 


 

消えゆくアメリカ原風景をシリアスなカラー作品で表現するステファン・ショアは1947年ニューヨーク生まれです。

わずか6歳のときから写真や暗室作業を開始し、なんと14歳でニュ-ヨーク近代美術館の エドワード・スタイケンに写真を購入されたそうです。

17歳でアンディ・ウォーホール とファクトリーの写真を撮影、その後連続写真に取り組みます。

1971年にはメトロポリタン美術館で写真家として初個展を開催した、 驚くべき早熟なキャリアの持ち主です。

 


 

いわゆるエグルストンと同時代の

 

ニューカラー

 

というジャンルに括られる作家さんかな、と思います。

 

作品は

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このような感じです。

 

「普通じゃね?」と思う方、多いと思います。

 

ですが

 

時代背景を考えると、これはとんでもない革命だったりします。

 

まずはカラー写真が芸術として認められるのもステファン・ショアやエグルストンの時代ですし、

 

それまでは「決定的瞬間」というのを求めて素早くシャッターを切る。

 

つまり「時間を止める」「時間を切り取る」的な写真が「写真」として存在していたわけですが、

 

ステファン・ショアの写真は、むしろ「このまま続いていく時間」を撮っている。

 

始まりもなければ、終わりもない。

 

まるで彼がかつて立っていた場所に、自分もそこに立ってこの景色を見ているような錯覚に陥る。

 

あとで色々語りますが、この「ニューカラー」の作家は僕は大好きなのです。

 


 

全ては等価値である、アンチクライマックスという写真の捉え方

 

この時代のニューカラーの作家さんの写真は、

 

どこまでも写っている、つまりピントが全てに合っている、という特徴があります。

 

つまりは絞りを思いっきり絞っている、ということになります。

 

ちょっと専門用語的になりますが、おそらくf22とかそのあたりかな、と思います。

 

ということはスローシャッターになりますよね。おそらく粒子の感じをみてもISO100とかだと思うので。

 

つまり、思いっきり絞って、ISO100で、おそらくシャッタースピードは1/60より遅い。

 

この撮り方は、いわゆる瞬間を撮るような写真の撮り方とは真反対です。

 

彼の写真を見ると、「ここを見る」というよりは、「写真全体を見渡す」という見方になると思います。

 

つまり風景や事象は全て等価値である、全ての時間が決定的瞬間である、ということなのです。

 

世界を客観的に、持続していく時間と捉える写真を「アンチクライマックス」と呼んでいます。

 

この「アンチクライマックス」という捉え方は、僕の写真に対する考え方を根本的に変えました。

 

全ては等価値である、ということも。

 

あ、自分がやりたいことはこういうことかも、と。

 

で、全ては等価値、ということをファッションでやったのが

 

アンダース・エドストローム

 

なんですよねえ。こちらの方も少し前にご紹介しましたが、、

 

風景、人、服、全て平等に写しています。

 

僕もこの考え方に習って、思いっきり絞って、ISO100のフィルムで、

 

モデルも髪も服もメイクも風景も全部ピント合わせて写す、ということをやっております。

 

今はふんわりした感じの写真が多いので、僕がやっていることは真逆ですが、僕は天邪鬼なので、こっちが楽しくてしょうがないです。

 

instagramのイイネは減っていくばかりですが笑

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今回の

 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」

 

いかがでしたでしょうか?

 

また色々ご紹介しますので、たまに見てくださいませ。

 

Chao!

 

 

 

 

 

 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.7 衝撃のリーボヴィッツ編

2月1日より『57UNION(ゴーナナユニオン)』というオンラインサロンを沖浜健一さんと始めることになりました。
メインとなるのは今までやってきた撮影のノウハウをあますことなく公開する有料のオンラインサービスになります。
 
撮影に興味のある方、撮影が好きだけど伸び悩んでいる方、サロンのブランディングを考えている方、ぜひこの機会にご入会いただけたら嬉しく思います。
こちらでお会いできることを楽しみにしております。
 
さて一度軽く紹介させて頂いた、衝撃のスーパーバジェットフォトグラファー、
 
アニー・リーボヴィッツです。
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いかにも芸術家というか、後ろに貼ってあるL版のプリントが威光のようですね。
 
彼女の写真の被写体になろうと、ハリウッドスターからエリザベス女王まで数多くの有名人が撮影を依頼してくるという凄さ。
 
どんな予定があろうと、アニーが呼んだら来ちゃう、そんな人。
 
1980年には有名なジョン・レノンとオノ・ヨーコの暗殺前の最後の写真をローリングストーン誌の表紙の為に撮影しました。
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この写真が表紙となったローリングストーン誌1981年1月22日号は、2005年に米雑誌編集者協会から、過去40年間に全米で発行された雑誌の中の最優秀表紙写真に選ばれています。
 
彼女の撮影するモデルは予想を越えた新鮮なポーズをとることで有名です。
 
ジョンレノンのヌードで体をよじらせてオノ・ヨーコに寄り添うイメージや泥の中のローレン・ハットン など伝説的なポートレートは数知れません。
 
またデミー・ムーアの妊婦ヌードでも話題になりました。
 
単にきれいなだけの平凡なポートレートに飽き飽きするセレブリティーにとって豊かなアイデアを持った彼女の写真は自分の新しい面を引き出してくれる魅力あるメディアだったのです。
 
そんな彼女のスケールは計り知れません。
 
※以下筆者想像です
 
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アニー「どうせマリー・アントワネットに扮した女優を撮るなら、ヴェルサイユ宮殿貸切で撮影したいわね。
 
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スッタフ「おいおいまたアニーが訳わかんないこと言い出してるぞ!いいか?雑誌撮影での貸切はヴェルサイユ宮殿は絶対に許可しないんだよ!!
 
 
 
 
 
 
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やってしまうんです。
 
(ちなみにこの撮影、仕込みに5時間以上、撮影は15分くらいで終わったらしいです。)
 
また、女優のウーピー・ゴールドバーグのポートレートを撮るときです。
 
黒人の彼女に対して、
 
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アニー「驚かないでね。牛乳の風呂に入っているところを撮りたいと思っているの。
 
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ウーピー「ちょっとアニー、それはさすがに非常識にもほどがあるわよ。撤回するなら今のうちね。」
 
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アニー「あなたにわからないかしら?!私の頭の中では素晴らしい写真がもうできているのよ!必ず実現させたいわ!」
 
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ウーピー「いやだからやんねえって!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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やってしまうんです。
 
自分のコンセプトは絶対曲げない。作品は必ず素晴らしい。見習う所が山ほどありますね。
 
最後に彼女の名言を。
 
「とっても過酷!」と訴える被写体に対して、
 
「つらいのは一瞬だけれど、この写真は永遠なのよ!」(the shock is temporary, this shot is eternity !」)
 
オレももっと、モデルに強く当たろう(違う?)
 
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Chao!
 
 
 
 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.6 超巨匠編

2月1日より『57UNION(ゴーナナユニオン)』というオンラインサロンを沖浜健一さんと始めることになりました。
メインとなるのは今までやってきた撮影のノウハウをあますことなく公開する有料のオンラインサービスになります。
 
撮影に興味のある方、撮影が好きだけど伸び悩んでいる方、サロンのブランディングを考えている方、ぜひこの機会にご入会いただけたら嬉しく思います。
こちらでお会いできることを楽しみにしております。
 
さて今回は最強の巨匠、偉大なクラシック。
 
アーヴィング・ペンです。
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俳優でも通用しそうな優男風のイケメンですね。
 
彼が何故偉大なクラシックかと言いますと、
 
彼はシンプルなグレー、または白といった背景にモデルを効果的に配置することに成功した最初のカメラマンの一人です。
 
しかも、
 
それまでのカメラマンがスタジオの照明を駆使していたのに対し、
 
彼は窓から差し込む自然光を巧みに取り入れたのです。
 
先住民の写真を撮るときも、北向きに天窓の開いた仮設の移動式スタジオを作り、非常な効果をあげています。
 
要は、お好みの自然光が入るスタジオがなきゃ、作っちまえばいいんだろ。
 
スケール感ハンパないです。
 
師匠はといえば、『ハーパース・バザー』の著名なアートディレクター、A・ブロドビッチ。
 
彼の教えを受け絵画を志すが、『ヴォーグ』のアートディレクターだったA・リーバーマンに写真の才能を見出され、ファッション写真の道を歩み出します。
 
最初はカメラマン志望ではなかったのですね。
 
彼の撮る写真のスタイルですが、
 
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オードリーにピカソにキッドマン、、、同じ人が撮ったということにもはや恐れの気持ちすら湧いてきます。
 
グレーバックで、影の付いていない、奥行き感のある写真。
 
今でも様々なフォトグラファーに模写されつづけています。
 
オランダが生んだ、
 
「ビョーク?狂気増し増しで撮っちゃうよ?」のイネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンが好例です。
 
ちなみに狂気増し増しのビョークとは
 
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もうなんか黒魔術。
 
ちなみに赤い何かを口から吐き出しているアルバムのジャケ写ですが、
 
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あとから出たCharaの新しいアルバムのジャケ写がそっくりやないか!と
 
去年の佐野さんパクリ事件のちょっと後で軽く問題になって、アートディレクターの方がボコボコにされてましたね。
 
そんなイネズの写真、
 
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似てます。
 
ではなぜイネズは「ペンのパクリやないかい!」と言われないのでしょうか。
 
彼女の写真はしっかりとオリジナルを確立していて、コマーシャルの分野ではもう大成功しています。
 
作風はペンの「オマージュ」ですが、「オマージュ」と認められるだけのオリジナリティがそこには存在しているのです。
 
詳しくは5月の私のトークショーにて、、、
 
 
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Chao!
 
 
 

ぼくの殿堂入り part2 新年に相応しい映画編

こんにちは。ただいま長めの移動によるいわゆるヒマ更新です。

さて僕は寝食忘れて本を貪り読み、映画を片っ端から観るタイプの人です。

そんな僕が正月に観て、「これは殿堂入り!!」と感じた映画を(誰のためでもなく)紹介していきます。

(殿堂入りのルール:まずTSUTAYAでレンタルし、あれ、これ名作なのか????!そうなのか???!!!!ともう一度観て、その映画のタイトルでググって映像監督とかまで調べたりして、様々な批評を観た上で後日どうしても気になってもう一回レンタルして、やっぱすげえいいわ、となってamazonでぽちってしまった映画を殿堂入りとしております。)

1、はじまりのうた

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キーラ・ナイトレイ主演の「はじまりのうた」です。

ちなみに「はじまりのうた」で検索すると

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いきものがかりだらけになるのでご注意下さい。

仕事と家庭がうまくいかない男と、才能はあるが、彼との生活にヒビが入って疲れた女の物語といえば、いかにもありそうですし、正直「ベタ」なのですが、編集のうまさと、「音楽」によって生きる力を取り戻していく過程と、なにより主人公二人が「音楽が誰よりも大好きで、音楽の素晴らしさを誰よりも信じてる感」が画面から伝わってきて、気づいたら泣いていました。

正月にみかん食べながらこれ観て泣いていました。あと5日で33歳になります。

やはり印象的なシーンはレコーディング風景です。文字通り街へ出て、ゲリラ的に録音する数々のショットはとにかく素敵。
中でもダン(マーク・ラファロ)の娘がセッションに参加する場面は楽曲も素晴らしく、印象的な場面になりました。

2、Smoke 

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ブルックリンの一角の小さな煙草屋のオーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)は4000日間かかさず朝8時半に同じ交差点のモノクロ写真を撮り続けています。

一見同じ写真。しかし街の小さな片隅では毎日いろんなことが起きている。
カイテルは言う。俺の街角。急いじゃ何もよくみえない。似ているようで一枚ずつ違う。
雨の日、雪の日、夏の日、新しい人、去りゆく人、平和な日、悲しい事件があった日・・。

本作には起承転結もないしクライマックスも大団円もありません。
人の毎日にそんなものないから。どこにも着地しない。

「世の中で大切なものは煙のようなもの、、」というメッセージがとても胸に刺さります。優しく。

クリスマスの話がラストなので、本当は年末に観るといいのでしょうが、なにしろ忙しかったので、、もう10回以上観てますが、正月に観てなんかすごくほっこりしました。

3、オーケストラ!

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これはもう100回くらい観てるかも、、

音楽×映画 という組み合わせがそもそも好きです。小説にはない要素ですしね。

元々クラシック音楽が大好きなのですが、この映画の主軸となるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はとにかく大好きで、この曲聴くとオートモードで泣きます。勝手に涙がでてくるのです。

僕の涙腺はチャイコフスキーに支配されているといってもいいでしょう。

というわけでこの映画はフランス映画なのに起承転結がしっかりしていて、笑いもあり、大円団。正月に相応しいかと。

ではまた。

Chao!

15,12,22-67

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.5

☆告知☆
 
2016年5月2日 新田将行 トークライブ&セミナー
「新田と遊ぼう vol.2 in 神戸」
第一部 11:00〜13:00
 東京で募集開始一日で満席になった新田将行によるトークライブ!!
海外や日本のファッションフォトグラファーの歴史や手法から今注目される写真をどう撮るのか、どう我々の仕事に落とし込むのか。
様々な写真家の仕事を参考にしながら、独自の理論で「美容師が撮るべき写真」を語り尽くします。
 
定員50名
チケット 3000円+TAX 
 
   第2部 13:30〜17:00
2016年のトレンドメイクとファッションとヘアスタイリングを組み合わせて、半歩先行く発信を!!
・2016年注目は「ダブルライン」?!
・おフェロは卒業!次は◯◯◯メイク!!
・ヘアは質感とパンチ力!!
・アナログカメラとデジタルカメラ、それぞれの利点を使い倒す!!
などなど、解説付きのスタイリング、メイクアップ、カメラワークのデモンストレーションになります。
モデル 石元歩唯(いしもとあい)
専門学校を卒業後サロンモデルとして関西を中心に活躍中。
Instagram(@518aichi)でその可愛さとセンスが注目を集め、ViViの誌面に度々スナップされていた石元歩唯ちゃん。
現在フォロワーは25000人!話題のインスタグラマーであり、新生ViVi girlです!
 
定員25名
チケット 5000円+TAX
 
一部二部両方ご参加の方は8000円+TAXのところを7000円+TAXとさせて頂きます。
先着順になりますので宜しくお願いします。
 
場所 ナプラ神戸スタジオ
お申し込み、お問い合わせは、こちらの美容師さんへの情報発信専用LINE@のIDで友達追加して頂いてメッセージお願い致します^ ^
モデルさんや学生さんでも楽しめる内容になっておりますので、美容師さんに限らず参加して頂けます。
 
 
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今回紹介させて頂くのは、フランスのpurpleというファッション雑誌などで有名な、スウェーデン人フォトグラファー、アンダース・エドストロームです。
 
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なんといっても2001年のmiu miuのキャンペーンです。
 
アンダースの特徴は、望遠レンズでファッションも風景もキレイに切り取るというところですね。そしてこのmiu miuの写真を見て、逆光を使って柔らかい光を纏ったポートレートってものすごく素敵だなと思いました。とにかく衝撃でしたね。こういうの、自分も撮りたい!と強烈に思いました。
 
こういう光は太陽が高い位置にくると撮れないので、しかも空気が乾燥していないとこの感じが出ないので、冬の朝8:00〜9:30くらいがベストです。東京では。
 
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先月撮らせて頂いた写真がこんな感じです。アンダースを死ぬほど意識した「冬の朝」シリーズ。
90mmの望遠で、ネガフィルムで撮っているのでピリッとした冬の空気感がよく写ってくれたかな、と思います。今改めて見て、自分でもすごく好きな写真です。
 
話が逸れましたが、、そしてこのアンダース・エドストロームですが、
このmiu miu以降、大きなブランドのキャンペーンは撮っていないようで、仕事の内容的にもなんとなく小さくなっているようです。
 
素晴らしい写真家なのに、なぜか。
 
僕が非常に尊敬する方が言っていたのですが、アンダースは自分のことを「ファッションフォトグラファー」ではなく「作家」だと言っていたようです。海外では「ファッションフォトグラファー」という肩書きはちょっと舐められるらしく、「作家である」というのがすごく意味を持つようです。
 
ですが「作家である」にも関わらず、「作家として」地位が確立する前に、若いうちに多額のギャランティのラグジュアリーブランドのキャンペーンを撮ってしまった。そうすると結局「ファッションフォトグラファー」という位置付けになり、でも自分では「作家」と言っているというので、なんとなく矛盾がありますね。
 
で、purpleで同じ時期に活躍していたテリー・リチャードソンやヨーガン・テラーなどは「自分は作家だ」なんて言わなかったそうです。そしたら逆に今テリーやヨーガン・テラーは作家でもあるので自分の写真集も出し、キャンペーンもエディトリアルも撮ってるという、、
 
この図式はなかなかおもしろいですよね。色々思うところがありますね。若いうちに調子乗っちゃいかん。という、こういった意見というか、考えがあるようです。
 
で、最近ですね、アンダース・エドストロームですが、東京・広尾にあった羽澤ガーデンを約9年間に渡って撮り続けた作品、「Hanezawa garden」という写真集を発売しました。
 
大正4年に建設され見事な日本庭園で知られた羽澤ガーデンは、この文化的価値のある建築の存続を望む近隣住民らの保全運動にもかかわらず2012年にその大部分が取り壊され、跡地には3階建てマンションが建設された。瑞々しい竹が生い茂る緑豊かな庭や落ち葉の積もる屋根は時と共に移り変わり、江戸時代から現在までの日本の歴史をもつ場所の証人であった羽澤ガーデンの豊かな樹木はもはや見ることができない。我々の目に都市開発で消えてしまった「土地の文脈の記憶」を映し出す写真集。
 
スウェーデン人の目線で撮る古き良き時代の趣を残す日本の原風景の写真たち、彼の得意な柔らかい自然光、本当に素晴らしい写真集ですので、よろしければぜひ皆様見てみて下さい。
 
Chao!
 
 
 
 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.4 僕のアイドル編

こんばんは。

 

今年の冬は越せないかもしれません。冷え性発動中。

 

漢方始めました、新田です。

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さて今回ご紹介するフォトグラファーは、まさに僕の「アイドル」。なんでこんなにオシャレな写真が撮れるんだ。どんな視点を持つとこういう写真が撮れるんだ。

僕が大好きなのは、この方。

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赤ちゃんの方じゃないですよ。大人の方です。

 

そう、ヨーガン・テラー!!

Teller, Juergen ヨーガン・テラー

1964年、ドイツ生まれ。ミュンヘンで写真を学び、80年代初めにロンドンへ移住。ロードムービーのワンシーンのような、硬質なモノクローム・スナップで注目を集め、『i-D』『THE FACE』などのカルチャー誌で重用されるようになった。以後、ロンドン発の若手写真家の代表格として盛んにメディアで特集され、各地で写真展を開催。ラグジュアリーブランドやスーパーモデルたちであっても、自己のリアリティに引き寄せて赤裸々に、ヒューマニスティックに語りかける撮影スタイルが、90年代ファッション業界のドレスダウン・ムーヴメントを牽引した。キャサリン・ハムネットやヴィヴィアン・ウエストウッド、マーク・ジェイコブスなど数多くのブランドキャンペーンを手がけている。(金子義則)
とにかく、とにかく大好きなヨーガン・テラー。
主に彼はCONTAX G2というフィルムのコンパクトカメラ的なもので、ネガフィルムで浅く撮るのが特徴です。
ちょっと露出も飛ばし気味。適当に斜めから撮ってる感じなんだけど、必ず垂直の線とか平行の線とかどこかに入れ込んで、ずれているけど美しい構図に仕上げてしまう、僕にとってはアイドルであり、魔法使い。
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僕のinstagramにUPしている写真のページネーションは、完全にこのあたりを参考にしています。縦写真を横フォーマットにぽんぽんと貼り付けるという。
もちろん作品にも惹かれて好きになりましたけども、
例えばモンディーノとかマリオ・テスティーノとか、いわゆるバッキバキの80`sフォト、みたいなところに「アンチ」みたいな感じで出てきたような気がるんですね。ヨーガン・テラーとか、テリー・リチャードソンとか、ティルマンスとかマーク・ボスウィックとか、、、
もちろん好きな方もたくさんいると思いますが、例えば、調べればすぐ画像でてくると思うんですが、マリオ・テスティーノの写真とかって、すっごく「真っ直ぐ」というか。真正面から撮ってるとかそういうことじゃなくて、気概というかな。
それに比べて、ヨーガン・テラー、テリー・リチャードソンとかって、まあ当時のフランスのパープルっていうファッション誌が特殊だったってこともあると思いますが、とにかく「自分の撮り方」に引っ張りますよね。
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ヨーガン・テラーにかかれば、シュワちゃんもこうなる。
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ビクトリアもこうなる。
(僕には)撮り方からコンセプトに至るまで、すべてが絶妙にやりすぎてないオシャレな写真に見えてしまうのだ。もうラヴである。
そして今年中に、CONTAX G2を買ってやろうと思っています笑
Chao!
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あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.3 日本人編

おはようございます。

 

時の流れに身を任せていたら今年もロンリークリスマスの危機、新田です。

 

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さて今回は、

 

あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.3 日本人編

 

です!

 

川島小鳥

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。沼田元氣に師事。2006年に『BABY BABY』で第10回新風舎平間至写真賞大賞を受賞し、翌年写真集を出版[1]

2010年佐渡島在住の友人の3歳の娘を被写体に撮影した『未来ちゃん』を出版。「BRUTUS」の表紙に起用されるなど話題を集めて9万部を超えるヒット作となり[2]、第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞した。2015年、3年間にわたって台湾で撮影した『明星』で第40回木村伊兵衛写真賞受賞。 (wiki参照)

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梅佳代

日本写真家石川県鳳至郡柳田村(現在の鳳珠郡能登町)出身。

高校卒業後、日本写真映像専門学校に入学し大阪に住む。同校卒業後は、東京を中心に各地で活動を展開している。「写真新世紀」にて、2000年度に「男子」で、2001年度に「女子中学生」で2度の佳作受賞。2002年に『美術手帖』の写真表現特集で、注目の写真家として取り上げられる。2007年、写真集『うめめ』で第32回木村伊兵衛写真賞を受賞。

大阪の男子小学生を撮影した「男子」、実家の祖父を撮影した「じいちゃんさま」など、身近な人物たちを被写体に、日常風景を昭和スナップ写真風に切り取った作品を発表する[1]。東京をはじめ、パリロンドンタイで展覧会を開催。

愛用のカメラはキヤノン EOS 5。基本的に標準レンズ、プログラムモードのみで撮影する。(wiki参照)

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アジアという割合広い単位で考えると、「日本」って独特で、ゆるい感じの写真がかなり評価される感じがありますね。実際韓国や中国はデジでバッキバキの写真が多い。いい、悪い、というより、日本の原風景みたいのを僕と同世代(30代前半)〜今は20代の写真家の方々がフィルムでアナログカメラで撮っている、というのがある種トレンドであったり。

 

そんな中で今回ご紹介させて頂くお二人の共通しているところは、

「決定的瞬間の釣り師」である、というところでしょうか。僕なりの見解では。

 

「ただ日常に起こっていることを撮っているだけ」という梅佳代さんの言葉がありますが、おそらくこんなおもしろいことが普段日常にごろごろしていて、そこを撮るのか撮らないのかはたまた気づきもしないのか、みたいなところで変わっていくのではないでしょうか。

 

川島小鳥さんは一度実際にお話を聞いたことがありますが、マジで何言ってるか9割8分分かりませんでしが、「ああ、なんかこの人は作家なんだな」とふと納得するに至りました。

 

そんな「決定的瞬間の釣り師」のお二人ですが、

女の子のポートレート写真が激烈うまい。マジで。

 

オートでフィルムで撮って、ヨドバシカメラとかに現像だしちゃって、最高の写真が仕上がってくるわけだから、

 

マジでメカニカルな知識やテクニックよりも、大事なことは山ほどあって、「その瞬間を釣れる」ように常にコンシャスに生活するのが大事なのでしょう。

 

Chao!

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あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.1

こんばんは。

 

 

すっかり冬の気配ですね。深刻な冷え性の新田です。

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さて、LINE@にてこんなLINEを頂きました。

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というわけで、あまり詳しくない方に贈る「知っておくべきフォトグラファー」新田主観選抜vol.1

と題しまして、書いてみようと奮起してみました。が。

「好きな人いすぎて全然選抜できねえええええええええええええええええ」と、もうあれやこれや好きなので、、というわけで、ファッションも作家も報道もごちゃ混ぜに、選抜しました!

ではvol.1いってみよう!

ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)

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観たことあるよ!という方多いと思いますが、、写真集はぜひ全部観てみて下さい。ヌードという普遍的なテーマに、若さゆえの素晴らしい感性、懐古主義では?と思わせる原始的なテーマなど、見たことあるようでクソ新しいワールドクラスの最高の写真家です。

これ読むと震えます。

 

アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)

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言わずもがな、最強の写真家集団「マグナム」の創設メンバーです。

ロバート・キャパとか、聞いたことはあるでしょう。(ちなみに今は写真の著作権は写真家が持つって当たり前ですが、当時は報道写真なら新聞社が持つ、といった環境で、自分たちが命がけで撮ってきた写真がセンスなくズタズタにトリミングされることに抗議し、写真の著作権を写真家が持つ、という権利を勝ち取った素晴らしき方々。著作権に関して今もそうですから、この方たちの影響は計り知れない。)

創設メンバーは4名ですが、特に(個人的に)ブレッソンの写真集は最高なので手にとって見てみて下さい。ちなみにワタシが生まれてはじめて買った写真集がブレッソンでした。

 

エドワード・ウェストン. (Edward WESTON)

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ピーマンをこんなに官能的に撮れる素晴らしき視点を持った写真家、ウェストン。

「擬態」といいますか、自然の産物からフォルムを呼び起こす視点は、我々美容師にとってすごく必要であると考えされられます。

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60年ほど前にこの世を去った写真家ですが、作品は今もなお光り輝いておりますし、好きな写真家の一人であります。こんな可愛いピーマンみたいな女性と付き合いたいです。

 

というわけで、今回はここまで。

また書きます!

 

 

Chao!

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